質問内容
クレファンの皆様、こんにちは。
海外のクレジットカード発行会社(銀行)のウェブページをみてみると、VISA InfiniteやWorld Elite Masterといった最上位クラスはともかく、表題のVISA SignatureやWorld Masterレベルのカードは、年会費無料のものを含めてたくさん発行されています。
一方、日本では、これらのステータスを明示するカードはごくわずかです。
こうした差異はなぜ生まれるのでしょうか?
地域によるブランディング戦略の問題なのでしょうか?
皆様の考え、知識をお聞かせ願えれば幸いです。
投稿日時 2015/08/31 23:51
回答内容
>>こうした差異はなぜ生まれるのでしょうか?
カード会社の収益を鑑みて ってトコではないでしょうかね。
年会費やポイントに頓着しませんでカード収集に励んでますが、手持ちのカードで海外の金融機関で発行しましたカードを見ますに、(HSBC香港、アンクルサムでのJPモルガン、ウェルズファーゴ、シンガポールDBS)マスターカードでもワールドワイドの記載あります@JPモルガンやHSBC。
レッドチャイナの銀連以外は、ディスカヴァーやJCBを含め海外での国際ブランドをコンプしてます。
>>地域によるブランディング戦略の問題なのでしょうか?
ソトから窺い知れない、カード会社でのオトナの事情ってのがあるのではないでしょうかね。
まぁ、クレヒスなんぞ全くありませんシンガポールDBSで黒い券面でのVISAとアメックスを取得できてるんで、カードの入会でのカードランクの価値ってのにも疑問符つきます。
このQAカテでも過去に自己破産などでの与信不良者になっても国内での三井住友やMUFG、クレディセゾンで相手にされなくてもアメックスのゴールドを”初取得”ってな話がチラホラあります、その内アメックスのプラチナなどの価値もファミマTカード並みになるのではないでしょうかね、って脱線しました。
投稿日時 2015/09/01 12:30
回答内容
今日は。
手持ちのデータが少なく憶測だらけになってしまうのですが。。
日本国民一人当たりの所得は世界17位で、まあ産油国は別としても、シンガポールの半分ほどです。
http://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_2015_gni_gross_national_income_per_capita.php
また、少し古いデータですが、日本のプラチナカード以上の保有率は1.4%に止まっています。
http://research.rakuten.co.jp/report/20110822/
日本は中流層が多いといわれておりますので、1.4%より更に小さいセグメントでのビジネスが難しいのではないでしょうか。
年会費が相対的に高い点についてですが、「マンスリークリアは不採算部門」と明言するカード会社もありますとおり、マンスリークリアが主体の日本では収益を上げにくく、どうしても年会費依存度が高くならざるを得ないのでしょうね。
投稿日時 2015/09/01 12:29
回答内容
jmsさん
こんばんは。
km-networksと申します。クレファンに登録してから日も浅いので、「回答」というよりは便乗した質問となってしまっているかもしれません。
ブランディング戦略の問題というのもあると思うのですが、もっと「クレジット業界」および「クレジットカード・ビジネスとはどういうものか」という部分にかかわっているような気がしています。
海外のカードは、確かに上級カードでも年会費無料とか、あるいはプラチナクラスでも非常に安い会費が設定されていたりします。
しかし、これが可能な背景として、日本のクレジットカードの一回払い(いわゆるチャージカード)のような使い方ではなく、リボ払いを前提とした利用を想定したビジネス構造になっているからではないかと思うことがあります。
たとえば、JCBと加盟店解放を行っているDiscoverですと、ちょっと古い記事ですが、
http://plaza.rakuten.co.jp/vinalia/diary/200502220000/
こんな感じで、利用者からかなり高めの利率を設定して収益を得ていたようです。
最近では、さすがにそこまでやっていないと思います。たとえば下記では、Two Cycleは見当たりません。
しかし、利率についての条件を見ますと、
https://www.discover.com/credit-cards/?ICMPGN=HDR_ALLPS_CC_IT
「0% Intro APR* for 12 months on purchases and balance transfers
Then 10.99%-22.99% Standard Variable Purchase APR applies」
初年度無料およびバランス・トランスファー(ほかのカードからの借り換え)については、利子ゼロというのは顧客を呼ぶための手段ですよね。
それを飛ばして、最初の一年間は年利0%。それ以後は10.99~22.99%の年利適用」とあります。この程度なら、日本の制限利息法と同じ程度の利率です。これだけなら、「だから何?」ぐらいです。
それでは、こちらはどうでしょう?
http://www.barclaycard.co.uk/personal/credit-cards/ihg-premium#tabbox0
イギリスのクレジットカードで、IHGホテル提携VISAカード。年利42,2%。
また、支払い条件などをいろいろとみてみますと、ミニマムペイメントや定額支払い(いわゆるリボ払い)が先にあって、そのあとで全額支払いが来ていたりします。
こういうのを見ると、欧米では(この表現は乱暴なのですが)、クレジットカードは、そもそもリボ払いが前提で、リーマンショックやサブプライム以後も、消費・金融活動に変化があまり起きていないのではないか?
(乱暴な推測です。データも根拠もありません。)
欧米で上級カードでリミットが高いカードを発行し、高い利子つきで支払ってくれる人たちが多いなら、カードビジネスのプラットフォームを提供するVISA、MASTERとしてはより高い収益を見込めることになります。
一方、日本。
一回払い(チャージカードとしての利用)が基本で、利息制限法もあり、リボ払いによる収益もあまり見込めないのであれば、その分のコストや収益分を会費から持ってこざるをえないはずです。
AMEXがアメリカでは、プラチナでも自分で申し込めるカードで、しかも年会費が450ドルぐらい。日本はインビテーションによる高級感を演出したうえで、会費も倍以上です。
これでも、サービスの維持は大変だと思います。
加えて、日本人発のブランドという面もあって、強いブランドを誇るJCBもある。
この日本のマーケットで、VISA Signature、World Master、あるいはVISA InfiniteやWorld Elite Masterを発行することで、十分な収益を見込めると?
こう考えると、日本は彼らにとって、上級カードを発行したいマーケットではないのかもしれません。
外から見たカード業界を推測しただけで、回答になっていませんが、ちょうど最近、関心を持っていた事項でもあり、議論の呼び水になれば幸いです。
投稿日時 2015/09/01 01:34
回答補足
思いついたことがあや、補足を。
別の角度から、たとえば三井住友はVISAカード、マスターカードのそれぞれプラチナを発行しています。
三井住友は、これより上のカードを発行する時、期待出来そうな収益と、プラチナ以上のサービスを提供するためのコストを試算した時、ビジネスにうまみがあるかないかをかなり正確に予測できるのではないでしょうか?
それに基づいて計算した結果、発行に見合うメリットはない、という判断をしていれば、日本では上級カードは発行されない事になります。
この辺は、部外者かつ初心者の思いつきによるコメントなので、諸先輩方からもご意見がいただければ幸いです。
投稿日時 2015/09/01 11:45