回答終了 【雑談】AMEXの行く先と日本のサービスの展望

当サイトには「PR」が含まれます。
スポンサード リンク

このエントリーをはてなブックマークに追加
質問ID:5876 現在までの回答数: 1件 今年度質問ランキング:-位 今年度回答ランキング:-位
既に回答は締め切りました。

質問内容

クレファンの皆様こんにちは。

最近米系の報道でアメックスに関する記事をよく見るようになりました。定期的に掲載される収益情報を除いて大きく分けて下記の3つに分類してみました。

1.コストコやジェットブルーなどの提携先の見直し
2.反トラスト法違反で敗訴
3.より所得の低い層へのサービス展開(例、AMEX EVERYDAY)

AMEXはグローバルにサービスを展開する会社ですが、マーケットによって決済環境が違うことから商品戦略が異なり、同一ブランドでも価格設定やサービス内容が異なります。上述のような記事から推測すると、アメリカでの事業環境は富裕層や企業向けトラベル事業から、決済額が小さくても頻度の高い顧客の獲得、もしくは使い方を促進させているように感じられます。

ローカルに重きが置かれながらも本国での事業環境の変化によっては日本の事業への影響は免れないかと思いますが、皆様はどのように変化があると思いますか?

ちなみに過去数年では日本のAMEXでは下記のような変化がありました。

1.ゴールドカードの価格変更に伴いサービスの拡充
2.プラチナカードの価格変更に伴いサービスを一部拡充、一部改悪
3.デルタとの提携カードのサービス開始
4.スカイトラベラーカードのサービス開始

その他にも細かな変化はあるかと思いますが、本国とは違って年会費の上昇とトラベル事業の強化をしてきているように感じ、収益力の強化を図ってきているように思います。さらにクレディセゾンの他にもMUFGなどの他社発行カードとの提携先強化も挙げられますが、私は今後プロパー発行であろうとなかろうと提携先をさらに増やして利用者を増やしていく方針なのではないかと思っています。

多様なクレジットカードに知見をお持ちのクレファンの皆様が占うAMEXの行く末をお聞かせいただければ幸いです。

投稿日時 2015/05/17 20:25

vraiment さんからのお礼

質問させていただいた日からちょうど一週間経ちますのと、丁寧に考察を綴って下さった回答者様がいたので今回の質問は本日で締め切らせていただきます。

このサイトはクレジットカード会員が異なるカードのサービスについて話し合うことにあると思いますが、企業の未来を占うにはエンドユーザーの視点(過去、現在に展開されているサービス)だけでなく投資家という視点(投資に値するか)も重要であることがわかります。

そんな視点でご意見を綴って下さったjusto様に感謝です。
BAなだけでなく、Most Valuable Opinionもあればそこにチェックいれます。

投稿日時 2015/05/24 18:55


この質問は役に立ちましたか? 
3人の方が、「この質問が役に立った」と投票しています。

Q&A検索

並び替え ベストアンサー | 最新順に表示 | 回答順に表示 | 役立った順に表示
回答ID:42339 ベストアンサー 今年度質問ランキング:-位 今年度回答ランキング:-位

回答内容

当面の日本でのサービスは変わりないでしょうが、将来的には縮小の可能性もあるかと考えます
カード事業は、世界的に成長が見込まれますが、多額の初期投資が必要な事から新規参入が難しい分野です
 米国での占有率はV58%、M36%、A13%。1人当たりの利用額ではAはV/Mの2倍を超え、利用者は富裕層に特化しています。しかし、JPモルガンの参戦により、富裕層での競争が激化しています
 米国外でのT・Eサービスの拡大と低所得層への会員拡大が打開策と考えている様です。景気拡大期には有効かも知れませんが、縮小期には償却費負担、貸倒拡大のリスクが大きいです。V/Mに比べて、カード発行者としてリスクを取っているので、今でも景気動向に利益が左右されるのに、多角化が増幅させる結果にならなければ、と心配しています
利用者と言うより、投資家の見方でした。ピンボケですみません

投稿日時 2015/05/18 12:33

回答補足

vraimentさま


私の拙劣な文章を読解して頂きありがとうございました
これから、クレジットカード業界は
1.電磁的拡大 デビット、プリペイド、電子マネー
2.面的拡大 新興国、特にアジア、アフリカ諸国
 へと進んで行くかと考えます
1.では、3種類のカードを揃えたVISAが先行し
2.では、Masterの後塵を拝している
 のが実情ではないでしょうか
 アメックスをベンツに喩えられたのは、けだし至言ですね。本国での富裕層に寄り掛かる収益に依存したままでは、この先じり貧です
 と言って、オマケ付カード(ZINQ)等による、これまでアメックスを利用しなかった、できなかった層への訴求は、迷走というしか無いと思います。ただでさえ、好不況に左右されがちな収益が、貸倒れのリスクを抱え込む事によって増幅されるのでは? というのが私の不安です
 一度は地獄を見たアメックスに、二度目があるのかどうか、を今後も注視して行きたいと思います

投稿日時 2015/05/19 21:53

回答補足

バフェットが、アメックス株(AXP)について「下がればチャンス」と言うのは、既にAXPを大量に保有しているからです。今のタイミングで弱気発言したり、売却したりすれば、AXPは暴落し金融市場にも悪影響が及びます
 バフェットは2009年にAXPに投資しましたが、マスター株(MA)に投資した方が利益率は高かったです。AXPは価格変動が大きく、長期よりは短期の投資に向いています
しかし、銘柄乗換はコスト増に繋がります。長期投資=長期保有です。この場合、銘柄選択に余り意味はありません
 私は、今Berkshireが保有している株を買いたいとは思いません。株価は将来の利益を盛り込んでいます。ある会社の株を買うことは、その会社の将来を買う行為です。その点から見れば、どう見てもMA>AXPです
 偉そうな事を言いながら、私は2009年に資産の6%を毀損しました。バフェットの度胸を見習いたいものです
 カード事業ですが、会員の所得層を下げて行くでしょう。それが、収益に繋がるかと言えば疑問です。ベンツは小型車にシフトしました。ブランドを損なわずに売れば、その後のメンテナンスや買い替え需要が見込まれます
 カード事業の場合、発行者に貸倒リスクが発生します。日本では、提携先に発行させる事によって、リスクを取らない道を選択しました。ブランドの毀損を生じさせない様にしながら、提携先拡大を図っていくと思われます

投稿日時 2015/05/21 12:08

回答補足

2009年1月と2015年4月のMAとAXPの株価を対比します
    2009.1 2015.4  比率
AXP 20.64$ 80.97$  392%
MA 14.54$  93.24$  648% 円建てなら900%近いです
  バークシャーの巨額投資が無ければ、AXPの株価はもっと低かったと思われます。バフェットは投資の天才では無く、資金集めの天才でしょう

投稿日時 2015/05/21 21:36

vraimentさんからの返信

justo様、

抽象的な質問に対して、貴重なご意見をいただきありがとうございました。まさにこのようなご意見が伺いたく、とても楽しく読ませていただきました。

決済力で差別化するか、会員属性に基づいてサービスで差別化する戦略の違いは3社で異なることがよくわかります。ダイナースもAMEX同様、富裕層に絞った戦略を展開した末シティバンクの傘下に入り、日本では切売りされてしまいましたが顧客基盤をあまりに絞り込むと先細りする例だと感じました。

AMEXの利益は過去数年の売上構成比を見ても7割が本国なので本国以外の、それも景気の拡大している市場で会員を集めなければ良いバランスが得られないことが予想できますが、参入障壁が高い業界というご指摘が新市場開拓の阻害要因になり、本国の裾野を広げることに力を入れているのが伺えます。

全く異なる業種ですが、かつて大型高級乗用車を得意としてきたメルセデスのユーザーが高齢化し、若年層を入れるために苦労しながら小型セグメントに参入してきた歩みを見ると、両者に通ずるの富裕層を主体に事業を展開する難しさが感じられます。

ゴールドラッシュや南北戦争という時代に配達(保証含め)事業から旅行手配事業、TC事業と時代にあわせて変化を遂げてきたAMEXですが決済力という点では他社に劣っているためそこをどう補うかによって今後の会員数、決済額、売上、そして株主へのリターンにつながるのだと感じました。

投稿日時 2015/05/19 20:24

vraimentさんからの返信

justo様、

お忙しいなかお付き合いただきありがとうございます。

ご指摘いただいた通り、VやMは決済方法への変化にも素早く対応してきているのは海外に行くと歴然と感じます。どんなに信頼されるアメックスでもそもそも決済できない場面が欧州にいくとよく感じられます。使えたとしてもPINを入力する端末では決済できないので磁気ストライプのある端末で処理をしなくてはならず、高級レストランやホテルなど決済できるところが限られてしまうのも課題になっているのだと思います。

一つまたお知恵を拝借できればと思う点はBerkshireが筆頭株主として株価が下落したアメックスの株を買い続ける点です。長期的な視点をもつ投資家で有名なバフェットですが、IBMやコカコーラ、ウェルズファーゴなどの優良企業の株主でもありながら何故アメックスにこだわるのかまだ真意が見えません。逆に報道筋やバフェットの書簡などを読むとむしろ株価の下落は自分にとって好都合であるとすら言っています。

そうした景況感に捉われない財力が長期的な投資家たる所以なのか不思議です。

投稿日時 2015/05/20 22:29

vraimentさんからの返信

justo様、

またまた貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。一顧客として向き合うのと投資家として向き合うのとではまた視点が異なりこのやりとりから多くを学ばせていただいております。

「ある会社の株を買う」=「その会社の将来を買う」という図式もうなづけます。将来性のない企業へは投資家も集まらなければ顧客も従業員も集まりません。

2008年の金融危機の被害を被らなかった投資家は少ないと思いますが、それほど株式市場は景気にかなりセンシティブだということがよくわかります。私は投資はしていないのですが、欧米企業からの仕事の流入がかなり弱まったことは記憶に新しいです。

メルセデスも不得意な小型車に向かったのもクライスラーとの合併と同じころだったと思いますが、2000年代に作られたメルセデスはそれまでの顧客を裏切るほどの品質になり、まさに迷走感が漂っていました。メルセデスだけでなくBMWも数々の買収を通して巨額なリスクを負って投資をしましたが、既存のブランドを買収してBMWの品質にあわせたのは結果的にはいい結果となっているのだと思います。それに対してメルセデスはようやく長い苦戦から脱しようとしているのではないかと感じます。

話しはクレジットカード事業に戻りますが、集計していただいた銘柄にVAも加えてみたのですが、AXPは確かにあまり伸びてないことが歴然とわかります。長期よりも短期に向くという性質もよく理解できました。

今回アメックスの今後の展望というテーマにお話させていただきましたが、まさにこの株価の時系列の推移と売上の各国での構成比を見ると、自ずと収益基盤とその将来性がまさに見えてくる気がしました。justo様の占う低所得層への拡大は続くと思いますが、今まで信用力の高い顧客を中心にビジネスを展開していたチャージカード事業だっただけに、リスクが伴うのがわかります。

   2009.1 2015.4  比率
AXP 20.64$ 80.97$  392%
MA 14.54$  93.24$  648% 
VA 11.08$  66.34$  598%

貴重なご意見をいただきましたこと重ねて御礼申し上げます。

投稿日時 2015/05/21 22:29


この回答は役に立ちましたか? 
0人の方が、「この回答が役に立った」と投票しています。
スポンサード リンク